女らしく、妻らしく、母らしく

日本は無言の圧力のように「女性は女性らしく」結婚したら「妻らしく」子どもが産まれたら「お母さんらしく」振る舞う事が期待されています。私はマニラに赴任して半年は何一切家事をする余裕がなく家に帰って、子どもに絵本を読みながら、撃沈し深夜に起きて仕事や自分のことをするというような、状況がしばらく続きました。やっとペースが掴めた頃ミャンマーの会社の立ち上げを経て現地法人の代表をすることになり、またもや1年半以上同様の状態になりました。何て妻らしい事が出来ていないんだろうとか、出張しているときに子どもが熱をだしたりミャンマーに異動する前に娘が毎日のように腹痛がすると言い出したときには、自分は母親失格じゃないかとか何度も自分を責めました。

しかしそんな思いからは何も生まれないばかりか自分を苦しめるだけです。例えば炊事洗濯全てをこなしてくれていた夫は専業主夫をすることを受け入れてくれたんだから、申し訳ないよりも感謝を伝える。娘から、〇〇チャンのうちみたいにお父さんが働いてほしいと言われても、私を選んで来てくれたと考えこの経験から学べるようにリードしてあげることだと考えて娘と接しています。

トライアンドエラーを何回も繰り返して「自分を妻として、親として足りないと思わないこと」にしました。またほかの人と自分を比べない事でどんどん楽になりました。それぞれがそれぞれのやり方を持っていれば良い、たとえマイノリティーであっても。一番我が家で大切にしているのが夫と話しをすること、エコロジカルチェックをしています。エコロジカルチェックとは私が周りの環境や人等に与える影響を適宜確認すること。どこかに不具合が起きていないかどうか。これは人として、誰か他の人と暮らす上で必要なことだと思っています。そして不具合があればちょっとづつ軌道修正をすれば大きな道を外す事はないと思います。