フィリピンで見えた働きやすい環境

フィリピンは世界でも女性の管理職や専門職に占める割合が男性を上回っている職場が目立ちます。2009年の統計では管理職で働く女性が52.8%で男性を上回っていました。女性の管理職は2013年度でも世界135カ国中第8位(日本は98位)でした。おかげで女性であっても差別は一度も感じた事はなく本当に仕事はやりやすい環境でした。私のいるミャンマーオフィスも10人のフィリピン人スタッフがいますが、2人が女性です。1人は1歳の子どもをもう1人は旦那をマニラに残しての赴任です。

 

なぜフィリピンでは女性がこんなに活躍出来るのか?

 

ズバリサポート体制が整っています。特に働く母親に関しては、私は「バックアップマミー」と名付けたんですが、両親、義理両親、親戚、姉妹兄弟、近所の人、ヤヤ(乳母)等子どもを見てくれる人がお母さんのバックアップが沢山いる。フィリピンの人口の1/4が出稼ぎに行っているとも言われていますがそれが出来るのもこのバックアップマミーのおかげだと思います。

 

国民の9割がカソリックのフィリピンは、家族を大切にして、隣人を大切にし、子どもを大切にします。またコミュニティーも存在しているので親やおばあちゃんの時代からの知り合いが近所に住んでいたりします。だからいざというときに誰かに頼れる。また女性が働いているひとが多いのでお互いに働きながら子どもを育てる大変さをわかっているので自然と助け合える。マニラにいたときは妊婦率が非常に高く、私がマニラに駐在していた2年半の間のオフィスは常に誰かが妊婦という状態でしたから特別というわけでもないので、産休に自然に入り3ヶ月後普通に戻って働いています。今までと働き方がほとんど変わりません。物理的な会社の制度といったものはもちろんありますが、精神的かつ実践的なサポート体制は確立しています。特に東南アジアは女性が強いので男に言わせないオーラを持っていると言った方が良いかもしれませんが(笑)

 

日本ではフィリピンとは生活環境が違うので、周りに頼れる人が少ないとは思いますが、保育園や幼稚園はもちろんの事自分から積極的にコミュニティーにも関わり、バックアップマミー予備軍のような近所の人や友達を作っていくのもひとつの方法です。私の場合子育ては海外でしている方が長いため、親や兄弟等の血縁のある人に助けてもらう事が出来ないので積極的に友達を作りました。同じマンションに住む子連れのお母さんに声をかけ友達になり、何かあれば預かってもらう環境をどんどん作っていきました。

 

正社員からパートタイムまたその逆になりやすい会社の場合その制度を積極活用し実例を作っていく事が後輩に道を作ります。しかし制度があってもどうしても制度には収まりきれないイレギュラーケースがあると思います。その場合はケースバイケースで上司が話を聞き道を見つける努力をすることです。女性の働き方はマニュアル化が出来ないためカスタマイズが必要です。それを制度があれば女性が働けるようになるというのではないので、特に転換期の働き方は企業も働く本人も良くコミュニケーションをとりあってベストな働き方を見つける必要があります。